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国民学校から小学校へ

　昭和22年4月、新憲法のもとに教育基本法・学校教育法が制定され、「国民学校」はここに廃止され、六・ 三・三制の新教育制度が発足した。

　牟呂においても、「豊橋市牟呂国民学校」が「豊橋市立牟呂小学校」と改められた。実際には、「国民学校」の「初等科」が「小学校」になったといえる。上の写真は、昭和23年3月の卒業アルバムである。 学校名も「豊橋市立牟呂小学校」と変わっているのがわかる。しかし、門柱には「MURO SYOGAKKO ELEMENTARY SCHOOL」の表札もあり、占領軍の指示を受けていた様子もうかがえる。

　また、教育の内容も改められ、教育勅語の精神をふき込む「修身」は廃止され、歴史や地理の学習を合わせて新たに「社会科」が生まれた。今までのように詰め込む教育ではなく、児童みずから、考え・体験し・学習する方法がとり入れられた。

　次頁に、昭和21年度の牟呂国民学校時代の通知表と昭和22年度の牟呂小学校の通知表を示す。この通知表からも、前述の教育内容の変化を読み取ることができる。